
三仙台 · 海を越える橋 · ひとつの神話
八つのアーチを渡って、三人の仙人が残した島へ
プユマ族(卑南族)の伝説では、呂洞賓・李鉄拐・何仙姑がここに足跡を残したという。三つの岩の島、八つのアーチ橋、止むことのない波 —— 三仙台は、太平洋が台東へ宛てた一通の手紙だ。
海岸編輯室·更新 2026-05-31 · 5分で読めます
台11線を成功鎮から北へ走っていくと、海岸線がふいに少しだけ曲がる。
その曲がった先にあるのが、**三仙台(三仙台)**だ。
三つの岩の島、八つのアーチ橋、ひとつの伝説
三仙台は、岸から200メートルと離れていない三つの岩島だ —— サンゴ礁と火山岩からなり、いちばん高い**「仙跡岩」**はおよそ70メートルある。
**プユマ族(卑南族)**の古老はこう語る。ずっと昔、呂洞賓・李鉄拐・何仙姑という三人の仙人が西方から東海岸へと雲遊してきて、この三つの島で休んだ。そして足跡と、丹を煉った痕を残していった。それ以来、この地は「三仙台」と呼ばれるようになった、と。
陸地とその三つの島を結ぶのが、台湾を代表する海越えの橋 —— 八連のアーチ橋だ。八つの「W」が起伏するように連なり、全長はおよそ320メートル。渡りきるには15分かかり、アーチの頂を越えるたびに新しい眺めがひらける。右手には太平洋の広がり、左手には台湾本島の山並み、足もとにはサンゴが透けて見えるほど澄んだ海。
日の出は、三仙台のもっとも貴い時間
三仙台は、台湾本島でもっとも早く太陽を見られる場所のひとつだ。
夏はおよそ05:00、冬はおよそ06:30。太陽が太平洋の水平線から跳ねるように現れ、まず三つの岩島の輪郭を金色に縁取り、それから八つのアーチを一つひとつ照らしていく —— その情景はまるで、ゆっくりと現像されていく一枚のフィルムのようだ。
地元の人のすすめ:30分早めに着くこと(夏は04:30、冬は06:00)。まずは駐車場で空の色の移ろいを眺め、それから海越え橋の最初のアーチの頂へと歩を進める。そこが一番の撮影位置だ。

橋だけではない
三仙台は、「橋を一枚撮って帰る」だけの場所ではない。
- 海沿いの歩道:海越え橋を渡りきった先に周回歩道があり、一周40〜50分。三つの岩島をあらゆる角度から眺められ、海蝕地形や海岸の植生にも出会える
- 海蝕台地:引き潮のとき、三仙台の手前に広大な海蝕の岩盤があらわれ、海のすぐそばまで歩いていける(潮見表に注意。満ち潮には閉じ込められてしまう)
- 白い灯台:本島側の小さな灯台で、写真家たちのお気に入り —— 三仙台のアーチ橋と組み合わせて構図を取る
- ビジターセンター:展示館には東部海岸の地質についての充実した解説がある
「いちばんの風景は、早起きに値するものでなければならない。
」
成功漁港で魚を味わう
三仙台から南へ10分走れば、そこは成功漁港 —— 台東で最大の漁港であり、東部最大のカジキの集散地でもある。
- 9月〜翌3月:カジキの季節(クロカワカジキ、シロカワカジキ)。新港の魚市場で水揚げそのままを売り買いする
- 3〜6月:シイラの季節(マヒマヒ/鬼頭刀)。東部だけの澄んだ甘み
- 4〜7月:トビウオの季節。アミ族(阿美族)の伝統的な漁の時節
**「三仙台を見たら → 10分走って成功漁港で昼を食べる」**は、台東の地元の人がいちばんよく知る東海岸の楽しみ方だ。新港の魚市場のそばにある海鮮料理店では、その日に水揚げされた魚が、台北のどんな寿司屋よりも新鮮に出てくる。
三仙台のめぐり方
半日(いちばんのおすすめ)
| 時間帯 | 行程 |
|---|---|
| 04:30 | 三仙台の駐車場に到着、空の色の移ろいを眺める |
| 05:00 | 日の出(夏の時間) |
| 05:30 | 八連アーチ橋+周回歩道を歩く |
| 07:30 | 10分走って成功漁港へ |
| 08:30 | 漁港のほとりで朝食(水揚げしたばかりの魚) |
| 10:00 | 台11線をそのまま北上:八仙洞、長濱(長濱) |
一日(東海岸と合わせて)
加えて:加路蘭(加路蘭)海岸のアート → 都蘭(都蘭)の新東糖廠 → 杉原湾 → 台東市街
三仙台への行き方
- 車:台東市街から台11線を北上しておよそ1時間10分(55km)
- チャーター車:おすすめ。日の出の時間帯はバスの便がなく、チャーター車がいちばん便利
- バス:台湾好行 東部海岸線(日中は便が多いが、早朝はない)
どの季節がいちばんか
- 4〜6月:海がもっとも青く、シイラの季節、人も少ない
- 7〜8月:日の出がもっとも早く(05:00前)、夏の海がもっとも雄大
- 9〜11月:カジキの季節が始まり、秋の光がやわらかい
- 12〜2月:北東の季節風が強く、波は荒いが、日の出の色あいがとりわけ美しい
あとがき
三仙台が教えてくれるのは —— 世界級の風景は、たいてい私たちのすぐそばにある。ただ、私たちが十分に早く起きないだけなのだ。
台東市街から三仙台までは車でわずか1時間。けれど日の出を見られる人は、写真を撮りたいと思う人よりもずっと少ない。
これもまた、台東が真摯な旅人に贈る贈り物だ。あなたが1時間早く起きる気になりさえすれば、誰も見たことのない一枚の絵葉書を手にできる。
そしてその絵葉書を、三人の仙人は遠い遠い昔に、私たちのためにもう用意しておいてくれたのだ。
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- Hero: 花東縦谷国家風景区管理処 · media.taiwan.net.tw · 政府資料開放授權條款 第 1 版
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